シクロはじめて1年経過/2,600km走って分かったこと
Photo by Takashi.Saito
- 2,600km
- 85回
これは一体なんの数値ですか?
2020年1月にシクロクロス車を入手してから現時点までの走行距離と計算上の乗車回数(30km/回換算)です。
ロングライドには不向きだから距離は伸びないですが、打数が凄いですね。
これだけの回数乗っているのにまだリザルトに結び付かないのが恥ずかしいですが。。。
ということで、2020年1月にシクロクロスを購入してから約1年経過したので、この1年経過して分かったことや気づいたことを振り返って見たいと思います。
コーナリングの苦手意識は克服できたのか?
元々の発端であるロードに乗っている時にコーナリングへの恐怖を克服したいということについて、恥ずかしながらようやく最近になって怖くなくなってきました。
20-21シーズンでいえば、9月の涸沼、10月の稲城、取手までは全然克服できなくて、コーナーごとに滑る~~を連発していました。この3レースでは結局何が問題なのか、その根本原因に辿り着けず、ただレースに出るという経験値を積んだだけ。
そのあと、シクロ先輩のAさんと練習でご一緒した際のアドバイスを受けて、臨んだ幕張で要領を得て、少しだけだけど恐怖心が無くなってきた。今振り返ると、脱出時のトラクションをかけられるようになったということで、ターンイン~クリップについては、まだダメだったんだけどね。
そのあとは、宇都宮も千葉も土浦もレースキャンセルで実践でのチャレンジが出来ていないけど、この期間にコツコツと8の字スラロームを練習して、いろいろ掴め始めました。
Photo by Takashi.Saito
最近になってコツを掴んだようですね。
そうなんだよね、9月のレース初戦までは実際のシクロ競技で使われるコースを走ったことが無くて、実際のコーナーリング練習はほぼゼロだった。
実際にレースに出て分かったことありますか?
恥ずかしながら、幕張までの4戦は、「苦手なままである」ということを確認しに行ったようなものでした。レース中に補正するとか開眼するとか、そんなセンスはどうやらないみたい~~。
そのあと、いろいろ掴み始めたのは何かきかっけがあったのですか?
自分は不器用な人間なので、反復練習あるのみと思っていたんだけど、回数や時間を費やしても、駄目なものは駄目、ちゃんと目的意識をもって考えて試して振り返ってってPDCAを回すようにしたんだよね。そうしたら、わかってきた。自分は体で覚えるタイプじゃなくて、頭で理解するタイプなんだということが分かった。
なるほど、その辺何がわかったのか、詳しく話を聞かせてください。
それは、ちょっと話が長くなるのと、順を追って説明しないとチンプンカンプンだと思うので、改めてお話したいと思います。
バニホは出来るようになったのか?
シクロを始めようと思ったもう一つのきっかけであるバニホについては、1年経過した現在、、、体得できておらずです。練習は定期的にやっているのですが、センスのない自分には難易度が高いのか、シクロクロスのジオメトリではやりにくいのか、いずれにせよ、落車を回避するための技としてはまだ獲得できておりません。
海外勢や国内男子エリートの一部選手はバニホでシケインをクリアしていますね。
こればかりはとてもスゴイことだと感じています。憧れますが、レース全体で考えたときに今の自分がバニホで大きなアドバンテージを得られるものではないので、この辺のスキルは優先順位を落として練習しています。
これもまた近々記事にしたいと思いますが、レースで良いリザルトを得るために、まず何に取り組めばよいのかを見極めて、優先順位をつけて練習していくことが大切だと考えています。
優先順位トップがコーナリングという訳ですね。
一年乗って気づいたこと・感じたこと
ロードバイクを10年乗ってきた私が、1年間どっぷりシクロクロスに乗って見て気づいたことは、「乗り物としてはロードと似ているけど、競技としては全然異なるもの」ということです。
異なる点は多くあるので、これまた別の機会にまとめますが、レース中に処理しなければならないことがめちゃくちゃ沢山あるから、練習もいろんなことをしなければならない。そのいろんなことのジャンルは異なるけど、バイクをうまくコントロールする・自分の思うように操るという点については、根本が同じ、、、だと思う。
なので、レースで強くなりたいならたくさん練習しなければいけないんだけど、その練習メニューが多岐にわたるので、自分はそういう状況に燃えるタイプなんだけど、反復練習とか苦手な人は拷問のような競技に見えるかもしれませんね。
ロードバイクへのフィードバックは?
先日2か月半ぶりにロードバイクに乗りましたが、ロードで苦手だったコーナーがうまく回れるようになっていました。ロードバイク中心で練習していたときも、まあいろいろ練習していたのですが、その延長線上で辿り着くものではなく、シクロという別の環境に足を踏み入れてから、ロードに戻ると、不思議なんですが、コーナーでのバイク裁きがとてもスムーズになっていました。
これは、シクロは常に滑る可能性がある路面を相手にしてて、ロードが舗装路を相手にするので、シクロからロードに乗ってグリップ力があるから安心である、というグリップ力の違いによるものではなく、バイクに対する入力のさせ方の変化がその理由だと考えています。
という意味では、ロード→シクロは結構違うけど、シクロ→ロードにはライディングスキルが転用できるといえるのかもしれませんね。
そうなんですね、僕はロードばかり乗っていますが、シクロやると何かヒントが得られそうな気がしてきました。
ただ乗るだけじゃ、時間を無駄に浪費しちゃうから、苦手な部分を分析し人から聞いたり、うまい人のライテクを見たり、別のジャンルからヒントを得たりしながら練習に集中すると良いかと思います。
・ぼーっと乗るだけではライテクは身に付かない
・自分の苦手・弱点を客観的に把握し、対処を考えながら練習する
・ロードへのフィードバックは多いと思う
最後まで読んで頂きありがとうございました。