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シクロクロスでライテクアップを目指しましょう

テクニック編!シクロのススメ10の理由(その1/全4回)

最近、シクロクロスを始める方が増えて来たように思います。自分も2020年から始めたので[最近始めた勢]の一人です。私はバイクコントロールスキルを身に着けたいと思い、シクロ競技を始めたのですが、1年間みっちり取り組んで見た経験から、「シクロクロスに興味がある方」向けに、シクロクロスをおススメする理由をご紹介します。

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Photo by Takashi.Saito

 


 

で、いきなり10個羅列すると分量が凄いことになりそうなので、カテゴリーに毎に分けてご紹介します。


 

まず今回は[テクニック]編についてお話します。

 

 

 

 

テクニック

ライディングテクニックが身に付く

「ライディングテクニック」と言っても抽象的ですね。

「バイクコントロールテクニック」・・・、まだまだ、抽象的。

私的には「不安定な状態でもバイクを安定させ推進させるテクニック」ではないかと思っています。シクロ競技は一言で言い表せば「どろんこ&障害物競争」で不安定な要素が満載なのです。

例えば、路面はアスファルト以外に芝生、土、砂利、砂など、雨によるぬかるみが発生したり、エリアによっては雪ってのもある。

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'20-21シーズン@幕張 シケイン通過

Photo by Kazutaka.inoue

 

コース上にはBMXのコースにあるような凹凸(バンプ)や、急坂の登り降り、斜めの土手(キャンバー)を走らされたり、変な板(シケインw)を超えなければならなかったりする。

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'20-21シーズン@幕張 バンプ通過

Photo by ウッチーさん

 

しかも、レース中ずっとサドルの上に座っているだけではなく、バイクから降りてバイクを押したり、抱えたり、担いだり。

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'20-21シーズン@幕張 劇坂を押し上がる

Photo by ウッチーさん

 

ちょっと訳が分からないくなってきたので、いったんロードレースとシクロレースを簡単に比較してみる。

【ロード】

 天候:ドライ/レイン

 路面:アスファルト

【シクロ】

 天候:ドライ/レイン/スノー

 路面:アスファルト/芝/土/泥/砂利/砂

 障害:シケイン(板)、キャンバー、段差(木の根)、急斜面(登り下り)、フライオーバー、バンプ(凹凸)、階段、バンク

 捌き:バイク乗り降り、押し、持ち上げ、担ぎ
 

と、ちょっと混乱するぐらいのコンデション変化がある。ロードレースが単純でシクロが優れているとかそういうことではなく、比較したときの違いが大きい&多いのでそれだけ対策を講じないとうまく走り切ることができないということ。

 

いろんなコースコンディションとレース状況に対応しなければならず、これをスリップダウンせずにレース強度で走ろうとすると、バイクをコントロールするテクニックを磨かねばならない。

「身に付く」という表現は適切ではないかもしれないが、「身に付けられる」というか「身に付けないといけない」ということかもしれない。ロードと比べるに対応しなければならないことが多いので、シクロクロスを経験することで、ロードバイクに乗っているだけでは決して身に付けられないライディングテクニックが備わると、私は思っている。

 

コースにいろんな要素が散りばめられているので、慣れないと操り人形のようにてんてこ舞いになっちゃいます。

しかもレース中に路面の状態がどんどん悪くなって、「さっき乗れたのに、次は乗れない」などという変化もあるから、「予測による処理」と「反射による処理」も重要だと思います。難しいけどね。

なるほど、こういうバリエーションに富んだ状況がロードにも活かされるのでしょうか?

横の動き=コーナリングには役に立つと思うし、立ての動き=抜重については、グレーチングやマンホールなどを通過するときに約に立つと思います。

 

キレイなペダリングが身に付く

ロードの場合、基本的にタイヤと路面がずっと接地しています。この状態では多少乱暴なペダリングをしてもバイクが跳ねたり、リアタイヤが空転することはありません。

一方、シクロクロスでは荒れた路面を走ることが前提となるので、タイヤが常に路面に接地している訳ではないというのが大きな違いとなります。シクロクロスにおいてペダリングに特に注意をしなければならないケースとして

・路面の凹凸によるバイクの上下動への対処

・泥や砂における後輪のスタック防止

の二つが重要になってきます。

 

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Photo by ウッチーさん

1つ目の「路面の凹凸によるバイクの上下動への対処」については、路面の凹凸につられてバイクが上下(特に上に持ち上がる場合)することで、タイヤの路面接地面積が狭くなるので、乱暴なペダリングをすると、リアタイアが空転してしまい、その結果ペダリングがバタついてしまいます。ペダリングがバタつくと体を安定させることができなくなるので、バイクがどうしても不安定になってしまいます。

 

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Photo by Yoshiteru.Okamura

 

2つ目の「泥や砂における後輪のスタック防止」については、泥の場合と砂の場合で少し取り扱いが異なるのですが、「泥」の場合、トラクションを掛けすぎると「ずるっ」と逝ってしまい、ペダルを踏み抜ける形(クランクが上下で止まってしまう)となってしまい、泥にハマったリアタイアを泥から脱出させようにもクランクが上下位置にあるので、推進力を発揮させずらくなり、速度低下⇁停止⇁降車となってしまう。

「砂」セクションについては、バイクが砂セクションに侵入すると抵抗が大きくなるのでスピードが落ちます。スピードが落ちたところで乱暴な(トルクが一定ではないような)ペダリングをしてしまうと、どんどんスピードが落ちてしまい、最終的には「泥」セクションでスタックした場合の状況と同じになる。

なので、一定のトルクで進むイメージ(実際は、強弱は発生しますが、その強弱の幅が極力少なくする)でペダリングしないとうまく走れない。

私もシクロ乗り始めの頃(今でもそうですが、、、)、平坦なグラベルで先輩ライダーにどんどん差をつけられてしまいました。ロードに乗っている時も、ペダリングには自信があったのですが、フラットな路面ではなく、荒れた路面でもスムーズなペダリングをするということが、とても難しいと理解しました。

今でも、ペダリングについては課題だらけで、まだまだ改善していかなければならないのですが、これは、タイヤの種類や空気圧、重心、荷重、荷重、姿勢、などなど、いろんな要素がある(と感じている)ので、ある程度自分の頭で言語化できるようなレベルになったら、改めてお話したいと思います。

 

やっぱり長くなってしまったペダリングパートについても、もう一つだけ!

 

2輪という乗り物は進行方向へバイクが進む状態が一番安定しているので、どうしても不安点になるコーナーリングであっても出来る限り推進力をバイクに加えてあげるためにペダリングをしたいのです。荒れた路面でぬかるみなどがあり、そんなタイトコーナーをペダリングしながら進む訳で、荒々しい踏み込むようなペダリングをしては、タイヤに均一のトルクが掛からず、空転したりしてしまう。

このような路面コンデションでも安定した推進力を獲得するためには、繊細で丁寧なペダリングを習得する必要があり、パーシャルでペダリングしながらコーナリングする練習を積み重ねることで、ペダリングスキルも身について行くと考えます。

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Photo by Takashi.Saito

 

テクニック編、、、長いですwまだ10個のうち2個しか終わっていませんね。

長くてすみません。言語化・整理が未熟です。

ロードバイクと似ていますが、かなり奥が深いというか、考えること・やらなければならないことが沢山あるんですね。

優劣とか良い悪いとかそういうことじゃなくて、競技としての「差」だと思っています。ロードでレベルアップしようと思っている方は沢山いると思いますが、ライバルと同じようにロードの練習だけに取り組むと、あまり差が付けられないんじゃないかなと思いますので、幅を広げるという意味でも、他の種目に足を踏み入れてみるのもおススメです。

ということは、シクロでライバルと差をつけるには、シクロ以外の練習もした方が良いのでしょうか?

・・・いま、まさにMTBに乗り始めたところですが、この話は長くなるので、触れないでおきましょう。個人的には、コーナリングを鍛えたいのであれば、(MTBを除くと)
スキーとかローラスケートなんか、旋回時の体の使い方のヒントになるんじゃないかなと感じています。


 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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