TEAM36cycling'sBLOG[Road/CX/XC]

シクロクロスでライテクアップを目指しましょう

フィジカル編!シクロのススメ10の理由(その2/全4回)

最近、シクロクロスを始める方が増えて来たように思います。自分も2020年から始めたので[最近始めた勢]の一人です。私はバイクコントロールスキルを身に着けたいと思い、シクロ競技を始めたのですが、1年間みっちり取り組んで見た経験から、「シクロクロスに興味がある方」向けに、シクロクロスをおススメする理由をご紹介します。

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Photo by Takashi.Saito

 


 

で、いきなり10個羅列すると分量が凄いことになりそうなので、カテゴリーに毎に分けてご紹介します。


 

今回は[フィジカル]面についてお話します。

 

 

 

 

フィジカル

ロードバイクの冬季オフトレになる

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シクロのレースは大体9月下旬から2月下旬がシーズンとなる。

2020-21シーズンの関東エリアでいえば、

・開幕:9月26日 茨城シクロクロス涸沼(ひぬま)ステージ

・閉幕:3月7日 湘南シクロ

というスケジュール感。(コロナ影響で実際は3月21日の茨城CX土浦Sgateが最終となる見込み)

最近は、Zwiftが一年を通じてロードバイクのトレーニングツールとして広まっているので、一概には言えませんが、個人的には「実走で感覚を養っておくこと」も大事だと思うんです。(使い分けってことですね)

冬季にロードでの実走となると、基本的には寒さとの闘いになる。。。練習では暖かい格好をすればある程度寒さを回避できますが、ロードレースは基本的に冬はオフシーズン(クリテリウムなどのレースはあるけれど・・・)となるので、寒さ厳しいロードバイクから練習・実戦の軸足を切り替えて、冬季にシクロクロスに取り組むことで、ロードバイクのオフトレーニング的に活用することができると思います。

シクロだって寒いけど、ロードみたいに平坦舗装路を高速巡行する訳ではないので、結構寒さが気になることはありません。レースは毎週のように開催されているので、モチベーション的に低くなる冬季でも高いモチベーションで練習・決戦に向き合えるのは、フィジカル面での維持・強化にとてもつながると思います。

ロード乗りの自分は「冬はLSD?練習メニューどうしよう・・・」って感じで、なかなか気持ちスイッチをONにし続けることが出来なかったんですよね。

年間を通じてオフ期間を設けるのもとても大切なことだと思うのですが、アマチュアの我々は「楽しめるだけ楽しむ」っていう発想もありだと思うんですよね、プロとして生活している訳じゃないので。

夏のロード、冬のシクロ・・・二毛作的な楽しみ方ですね。

ちなみに、ロードのオフトレで始めたシクロがいつの間にかメインとなり、シクロのオフトレとして春夏にロードに乗るようになったというクロッサーさんががかなりいるとか。。。

 

心肺機能が強化される

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これはロードレースとシクロレースの大きな違い。どう違うか?

・スタート時   :★★☆

・コーナー立上り :★☆☆

・終盤~ゴール  :★★★

  *★が多いほどロードとの違いが大きいということ

 

スタート時

 

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'20-21シーズン@幕張 スタート直後

Photo by Takashi.Saito

 

シクロレースの場合、「レーススタートが最大心拍」という話をよく聞きます。これは緊張しすぎ・・・という訳ではなく、「よーいドン」で前にいることがレースリザルトを良いもののする最大の武器だから。このため、スタート前に落ち切った心拍が、レーススタートでフルもがきすることによるあっという間にレットゾーンに突入する。ロードレースの場合、初っ端から「エスケープする」ような元気なライダーがいない限り、スタートは比較的穏やか。

ちなみにZwiftのドッカンスタートは、シクロレースのスタートによく似ていると思います。

まさにそう!私はシクロのドッカンスタート向けにZwiftのレースイベントの場をよく使っています。

 

コーナー立上がり

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'20-21シーズン@幕張 コーナー立ち上がり

Photo by Sei Ruote è Fotografie

ロードレースでもコーナーではインターバルが掛かりますね、クリテリウムだと後ろになればなるほど地獄絵図だったりする。シクロレースの場合、クネクネしたタイトコーナーがコースのあちこちに設定されます。加えて路面は荒れており、その具合に応じてセーフティゾーンまで減速させるので、コーナーでの減速からトップスピードに戻すために、コーナー脱出後は基本的に「ダッシュ」となります。

基本的にレース中はコーナー毎のインターバルが発生する。とにかくインターバルが続くので、ライダーの消耗もスゴイ。こんな調子で心拍に対する負荷がとても大きいのでシクロレースには、カテゴリ4:30分、カテゴリー1:60分という時間制が導入されている。

 

終盤~ゴールまで

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'20-21シーズン@幕張 ゴール手前・最後まで出し切る!

Photo by ウッチー

私もシクロレースを出るまで知らなかったこと。カゲゴリー4だと降格がないので、この辺をまだ知らない人もいるかもしれない。心拍についてロードレースとの一番の違いは、この「レース終盤~ゴール」までの時間帯だと思う。

シクロレースの成績は[順位]。そのレース単体で見れば、[順位=タイム]は連動しているけど、ここからが先に大きな違いがある。

シクロはシリーズ戦なのでシーズンを通じた獲得ポイント次第では、下のクラスに降格するのです。なので、一戦一戦少しでも上の順位でフィニッシュし、ポイントを獲得することが、降格を避けることができる秘訣なのです。

ロードレースの場合でもポイント付与や昇格降格ルールはありますが、出走したすべて-のライダーに対して着順に連動したポイント付与されることは無いですね。なので、最終局面で着や入賞に絡まない選手は、無理せずグルペットでゴールする。

「レースが最良の練習の場である」なんて言われていますが、ポイント圏外になると緩んでしまうことになるので、せっかくの本番レースなのに、最終局面の高負荷でしのぐことができる選手が一部のみとなってしまう。

シクロの場合、上位・中位・下位に関わらず、レース後半になっても、少しでも多くポイント獲得をしておきたいので、下位グループでのグルペットなどもってのほか、どの順位を走っていても最後ゴールラインを通過するまでアゲアゲで走る競技なのです。

このため、ロードレースに比べてスタート、レース中、ゴールのすべての局面において、「はぁはぁ」することになり、スタート直後から高心拍で推移するヒルクライムレースと近いところはありますが、常時高い心肺負荷と比べると、平均して高いレベルで維持されながら、上げ下げもまた激しいものである。

 

フィジカル編も分かりやすさ重視でロードレースとの比較から説明してみました。あくまでも違いであって良し悪しではありません。

スピードこそ高くないシクロがなぜ心拍に厳しいのか良く分かりました。

説明は端折りましたけど、シクロの場合、乗り降り担ぎなどRunの要素が入ってくるので、これもまた心拍がいい感じで追い込まれるんですよね。

個人的には二毛作がウケました、冬にシクロでフィジカル鍛えて春からのロード活動につなげるとか、とても有効なことと感じました。


最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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