TEAM36cycling'sBLOG[Road/CX/XC]

シクロクロスでライテクアップを目指しましょう

シクロ本場の欧州勢から学べること・・・ある?

さて、シクロクロスのコーナーリングに関するテーマについては、いままでの導入編でしっかり念入りにアップしてきましたが、そろそろ、[コーナーリング・実践編]に突入していきたいと思います。

はじめに

今回のブログでは、シクロクロス本場の欧州勢の走りから何か吸収できる要素があるのか?について考えてみます。上手い人を参考にするのは常套手段ですが、果たしてうまいこと真似できるのでしょうか。

 

体格も体力も桁違いなので、やっぱり参考にならないのではないでしょうか?

シクロに限らず、スポーツ全般に通じるテーマですね。サッカーの試合見てパスがうまく出せるようになるのか、スキーの大回転みたら大回転できるようになるのか?

スポーツは[心・技・体]なので、"心"と"技"、特にテクニックは行けるんとちゃいますかね?あとは、課題感もって観察しなければ、ただの娯楽放送になってしまうので、見るにあたりテーマを絞ると良いと思っています。

 

 

 


 

欧州勢の走り見て参考にできるのか?

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 冒頭でも触れましたが、あまりにもレベルが高すぎる欧州のトッププロライダーの走りから、アマチュアのビギナーが学べることはあるのか?について、少し掘り下げてみます。

見るべきポイントは、主に3つ。

1.フィジカル

2.メンタル

3.テクニック

 

 単に分析といっても幅広なので、分けて考える、その中で参考にできるところを絞り込む。いわゆる「心技体」に分けると分かりやすいかと思います。

 

フィジカル面

 最大の違いは体格と走力にあると思います。マチューを見れば分かりますが、これぞオランダ製という感じで、めちゃくちゃ良い体格をしていますし、それ以外のトッププロライダーの身体能力はやはり格段に高いレベルにあると思います。 

 なので、我々には体格的な差は埋められませんし、身体能力についても、望むべきレベルに追いつくには相当のトレーニングが必要ですが、我々のようなアマチュアライダーには、ここを目指す(目指すことは大切ですが)ことは難しいと思います。

 

メンタル面

 メンタル面についてはどうでしょうか?メンタルといっても、勝ちたい気持ち・折れない心などは、参考にするまでもなく、取り入れたいところです。本ブログでは、スポーツ選手のメンタルトレーニングがテーマではないので、取り上げにくいのですが、メンタルを広い意味で解釈すると、コース取りやレース全体を通じたペース配分などの、[頭で考える戦略面]については、レース動画などを通じて参考になるところがあると思います。

 

テクニック面

 テクニックについては、やはり、レース動画などをじっくり研究することで、見えてくる凄さや他の選手との比較による違いが分かる部分かと思います。なので、このテクニックの面、特にコーナーリングを中心に少し細かく見ていきたいと思います。

 


 

注目選手

 本場ヨーロッパで戦っている選手は沢山いますが、20-21シーズンのレースを見る限り、上位とそれ以外では様々な面で大きな差があるように思います。また、研究するに上位以外の選手は、なかなかライブ中継で映らないこともあり、研究が難しいですね。

なので、ある程度選手を固定して見ていくことで、特徴や参考になる点を見ていきます。

なお、MenとWomen、どちらも見ていきますが、我々のようなアマチュアライダーが参考にする場合、フィジカルに大きな開きがあるMenより、Womenを見ていくのが、より参考になると思います。Menの 場合、パワープレイで切り抜けられるシーンも多いからです。とは言え、コーナーにおける動作はとても参考になるのでもちろん触れていきます。

 

男子:Mathieu van der Poel(マチュー・ファン・デル・プール)(NED)

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男子は何といっても、マチューを取り上げない訳には行きません。2011シーズンにジュニアからスタートしたシクロクロスでは、数えきれないほどの勝利を積み重ね、直近では2020-21のUCIシクロクロス世界選手権で優勝。シクロのみならず、マウンテンバイクのクロスカントリでも2019ヨーロッパ選手権で優勝、ロードでも目覚ましい活躍を見せています。

 めちゃくちゃ体格良さそうですけど、184cm/75kgなんですね。

 ほんとだ!ほんとかなwこの前の[ストラーデ・ビアンケ]で勝利した映像とか見ると、とでもない巨人のように見えたけどね・・・

 

男子は今現在だと、[マチュー]が抜きん出ています。レースの走りを見ていると、その力ず良いフィジカルによる圧倒的な強さが印象的ですが、2020-21のUCIシクロクロスワールドカップと世界選手権の全レースをスローで見た結果、パワフルなフィジカルの裏で、地味ながらもとても興味深いテクニックを発揮していると感じました。この辺を少し触れていきたいと思います。

 

女子:Ceylin del Carmen Alvarado(セイリン・デルカルメン・アルバラド)(NEL)

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  冒頭触れましたが、フィジカルに相当の差があるMen Eliteよりも、フィジカルが我々アマチュアライダーにより近い(といっても相当なフィジカルではあると思いますが)Women Elite選手に注目するのは、大きなヒントが得られると思います。

Womenについては、20-21シーズンのワールドカップではかなり接戦になっていて、19-20アルカンシェルのアルバラドの1勝(142p)に対して、ルシンダ・ブラント(NEL)が3勝(180p)、デニセ・ベッチェマ(NEL)が1勝(129p)という状況。

それぞれの選手に特徴があるのですが、L.ブランド選手はどちらかというとパワー系、D.ベッツェマ選手は得意/不得意(特に下りやキャンバーが苦手)なところもある。コーナーリングのテクニックや障害物などのクリア方法を見ていると、アルバラド選手の安定感が際立っており、パワー系のコースでは遅れを取ることも多いですが、お手本とするのにおススメだと思います。

 

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今回のまとめ

 欧州のトッププロに学ぶことが出来るか編なんですが、ここまでで少し長くなってしまったので、2人の選手の特長については次のブログで具体的に確認して見たいと思います。

  

まとめ

・心技体のうち、心=ライン取り、技=スキルについては参考になる

・Women Eliteの方がアマチュアライダーには参考になる

・テーマを決めて、選手を決めて観察すると見えてくるものがある

  

最後までご覧頂きありがとうございました。


 

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